フォーム送信をメインにするか、有効問い合わせまで待つか。Google広告のコンバージョン設定で迷ったら、何を広告の成果として学習に使うかから決めます。
問い合わせサイトであれば、フォーム送信をコンバージョン アクションとして測ることは自然です。ただし、フォーム送信を無条件にメインにするかは別問題です。問い合わせの質が安定していない段階でフォーム送信だけをメインにすると、広告配信は「送信されやすい問い合わせ」を増やす方向へ寄りやすくなります。
メインとサブは、重要かどうかのラベルではありません。広告の入札や主要な成果列に使うか、モニタリング中心で見るかの違いです。
メインとサブは入札に使うかで分ける
Google広告では、メインのコンバージョン アクションは通常、[コンバージョン] 列に表示され、対象の目標が入札に使われている場合は入札にも関わります。サブのコンバージョン アクションは、主にモニタリング用途で [すべてのコンバージョン] 列に表示されます。Google広告のヘルプでも、このメインとサブの違いが説明されています(メインとサブのコンバージョン アクションについて)。
つまり、メインは「広告に増やしてほしい成果」として扱う行動です。サブは「重要なので見たいが、そのまま入札へ強く反映すると判断がずれやすい行動」と考えると整理しやすくなります。
注意点として、カスタム目標に含める場合など、メインやサブの扱いに例外があります。この記事では、通常の問い合わせサイトでまず判断しやすいように、メインは入札に使う成果、サブはモニタリングする成果という考え方を軸にします。
目標とコンバージョン アクションの関係を整理する
目標は、購入、問い合わせ、電話、資料請求など、成果の種類をまとめる単位です。コンバージョン アクションは、その目標の中で実際に測る個別の行動です。Google広告では、広告主にとって価値のある行動をコンバージョンとして測定し、キャンペーン改善に使えます(コンバージョン測定について)。
たとえば、問い合わせという目標の中に、フォーム送信、電話クリック、予約完了、有効問い合わせの取り込みなどが入ります。同じ問い合わせ目標に入っていても、それぞれの行動は事業成果との距離が違います。
設定を考えるときは、次のように役割を分けます。
| 行動 | 事業成果との距離 | 扱いの考え方 |
|---|---|---|
| フォーム到達 | まだ問い合わせ前 | サイト改善の参考として見る |
| フォーム送信 | 問い合わせの入口 | 件数と品質を見ながらメイン候補にする |
| 電話クリック | 連絡意図はあるが通話成立とは限らない | サブで見ながら実際の対応記録と合わせる |
| 有効問い合わせ | 営業対象に入る相談 | 件数と定義が安定すればメイン候補にする |
| 商談化・受注 | 事業成果に近い | 件数が少ない場合は分析用や取り込み方法を検討する |
この表の目的は、どれが正解かを固定することではありません。広告に何を成果として教えるかを、事業成果との距離で考えるための整理です。
フォーム送信をメインにする前に問い合わせの質を見る
フォーム送信は、最初に測る行動として扱いやすいです。件数も比較的出やすく、広告やランディングページの入口評価に使えます。
ただし、フォーム送信の中に営業連絡、採用応募、対象外地域、予算外の相談が多く混ざるなら、そのままメインにする判断は慎重にします。広告が送信数を増やしても、有効問い合わせや商談が増えなければ、事業成果に近づいているとは言い切れません。
この場合は、フォーム送信を測りながら、有効問い合わせや商談化を社内で記録します。一定期間の記録で有効問い合わせの定義と件数が安定してきたら、Google広告へ戻す成果を見直します。
問い合わせではカウント方法も成果数を左右する
コンバージョン アクションごとに、コンバージョンを「すべて」数えるか、「1回」だけ数えるかを選べます(コンバージョンのカウント方法について)。ここを曖昧にすると、同じ問い合わせ状況でも成果数の見え方が変わります。
購入のように、同じ人が複数回買うたびに価値がある行動では、すべて数える考え方が自然な場合があります。一方で問い合わせでは、同じ広告クリックから同じ人が何度もフォームを送るより、見込み顧客を1人獲得できたかを見たいことがあります。
問い合わせサイトでは、重複送信や確認連絡が起こることもあります。そのため、フォーム送信をどう数えるかは、事業側の重複問い合わせルールと合わせて決めます。公式上は選択肢があっても、実務上の正解は事業の見方によって変わります。
サブの行動はサイト改善の判断材料として残す
サブにした行動は、不要な行動という意味ではありません。広告の入札に直接使わないだけで、サイト改善や問い合わせ導線の確認には役立ちます。
たとえば、フォーム到達が多いのに送信が少ないなら、フォームの入力負荷や確認画面で止まっている可能性があります。電話クリックが多いのに商談が少ないなら、電話対応時間や受付体制を確認する必要があります。資料ダウンロードが多いのに問い合わせが少ないなら、ダウンロード後の導線やメール対応が課題かもしれません。
最後に一つだけ決めます。次の運用期間で入札へ返す受付成功は、フォーム送信なのか、有効問い合わせなのか、商談化なのか。そこが決まると、メインに置く行動とサブで残す行動が自然に分かれ、Google広告へ学習させる成果がぶれにくくなります。