検索広告やSEOを改善するには、アクセス数だけでなく、問い合わせにつながる行動を測る必要があります。何を成果として扱うかが曖昧なままだと、広告費や記事更新の判断も曖昧になります。この記事では、数字を増やすためではなく、広告やSEOの次の一手を決めるための計測を考えます。
何を成果として扱うかを決める
計測設計の最初の作業は、成果の定義です。Google広告では、広告へのクリックが購入、電話問い合わせ、アプリのダウンロードなどの特定の行動につながったかを調べるために、コンバージョン トラッキングを使います。
中小企業のWebサイトでは、問い合わせフォーム送信、電話タップ、資料請求、予約、無料相談の申し込みなどが成果候補になります。ただし、すべてを同じ重みで扱うと判断しにくくなります。
まずは、事業に直接つながる主要成果と、検討が進んだことを示す補助成果を分けます。問い合わせ完了は主要成果、料金ページ閲覧や資料ダウンロードは補助成果のように整理すると、広告やSEOの評価がしやすくなります。
Google広告とGA4の役割を分ける
Google広告とGA4は、どちらも成果を見るために使われますが、役割は同じではありません。Google広告では広告施策の成果を判断し、GA4ではサイト全体の行動や流入経路を広く確認します。
GA4では、ビジネスに重要な行動をキーイベントとして扱えます。Googleのヘルプでは、重要なユーザー操作を測るイベントをキーイベントとして設定し、レポートで確認できると説明されています。
広告だけを見ていると、広告経由の成果は分かっても、SEO記事やサービスページを含むサイト全体の流れは見えにくくなります。GA4だけを見ていると、広告運用で必要な入札やキャンペーン単位の判断が弱くなることがあります。両方の役割を分けて使うことが大切です。
フォームと電話を別々に測る
問い合わせには、フォーム送信と電話があります。どちらも問い合わせですが、読者の状況や温度感は異なることがあります。
フォーム送信は、完了ページや送信イベントで計測することが一般的です。電話は、スマートフォンの電話リンクのクリックを測る方法があります。ただし、電話リンクのクリックは実際の通話完了とは違うため、成果として見るときは注意が必要です。
資料請求、ホワイトペーパー、相談予約なども同様です。行動ごとに目的が違うため、ひとつの「問い合わせ」としてまとめすぎず、何が起きたのかを分けて見られるようにします。
計測できないことも前提にする
計測は重要ですが、すべてを完全に測れるわけではありません。ブラウザ設定、Cookieの扱い、複数デバイスの利用、電話やオフラインの商談などにより、直接追えない行動があります。
Google広告の公式ヘルプでも、コンバージョン計測ではタグやCookie、広告クリックの識別情報などが関わることが説明されています。つまり、計測データは現実のすべてではなく、判断材料のひとつとして扱う必要です。
そのため、数値だけでなく、問い合わせ内容、商談の質、営業側の感触も合わせて確認します。広告やSEOの改善では、計測できる行動と、計測しにくい事業上の成果を分けて考えることが大切です。
まとめ
計測設計で最初に決めるべきことは、何を事業に近い成果として扱うかです。フォーム送信や電話のように見えやすい行動でも、商談につながったかまでは画面だけでは分かりません。
数字は改善の入口です。問い合わせ内容や営業側の感触と合わせて見ることで、広告を直すべきか、ページの説明を足すべきか、記事で不安を補うべきかを判断しやすくなります。